南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)は解除されました

 

◆「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」は解除されましたが・・・

南海トラフ巨大地震が発生する可能性が無くなったのではありません。

今後30年以内には発生すると予測されており、甚大な被害が生じる可能性は継続しています。

防災では、「自助」・「共助」・「公助」という言葉を見聞きする機会が増えていますが、とくに「自助」・「共助」について、今回の「南海トラフ地震臨時情報」が発表されたことにより、個人・家族あるいは地域で取り組んだこと、取り組めなかったことの両方があったのではないでしょうか。

今回の臨時情報が発表されたことを契機に、ご家族や地域で、今一度話し合い、意見を出し合うことで、各地域の実情に応じた地域防災に今後も継続して取り組みましょう。

ポイント①避難持出袋等の準備 

→避難時に両手が使えるリュック型などで準備しておく

ポイント②避難経路の確認

→災害の種類(地震・浸水・土砂等)ごとの避難経路を考えておく

ポイント③家族等との連絡方法の確認

→最終的に落ち合う場所を決めておく

*詳しい防災情報は下記をご確認ください。

https://www.asukamura.jp/kurashi_bousai.html(明日香村HP)

◆『南海トラフ地震臨時情報』について

「南海トラフ地震情報」は、南海トラフ沿いに異常な現象を観測された場合や地震発生の可能性が相対的高まっていると評価されたときに、気象庁から発表される情報です。

【南海トラフ地震臨時情報の区分】

調査中 ②巨大地震警戒 ③巨大地震注意 ④調査終了 の4つです。

【どんなときに発表されるのか】

調査中

*観測された異常な現象が南海トラフ沿いの大規模な地震と関連するかどうか調査を開始したとき、又は調査を継続しているとき

巨大地震警戒

*南海トラフ沿いの想定震源域内のプレート境界において、M8.0以上の地震が発生したと評価されたとき

巨大地震注意

*南海トラフ地震の想定震源域内のプレート境界において、M7.0以上、M8.0未満の地震が発生したと評価されたとき

*想定震源域のプレート境界以外や、想定震源域の海溝軸外側50Km程度までの範囲でM7.0以上の地震が発生したと評価されたとき

*ひずみ計等で有意な変化として捉えられる、短い期間にプレート境界の固着状態が明らかに変化しているような通常とは異なるゆっくりすべりが観測されたとき

調査終了

*巨大地震警戒、巨大地震注意のいずれにも当てはまらない現象と評価されたとき

 

◆南海トラフ地震臨時情報が発表されたら何をすればいいのか。

①南海トラフ地震臨時情報(調査中)が発表された場合は、個々の状況に応じて避難等の防災対応を準備・開始し、今後の情報に注意してください。また、地震発生から最短2時間後に観測された異常な現象の調査結果が発表されます。政府や自治体からキーワード(巨大地震警戒、巨大地震注意または調査終了)に応じた防災対応が呼びかけられますので、それぞれの内容に応じた防災対応をとってください。

南海トラフ地震臨時情報(巨大地震警戒)が発表された場合は、日頃からの地震への備えの再確認に加え、地震が発生したらすぐに避難できる準備をする必要があります。地震発生後の避難では間に合わない可能性のある住民は1週間の事前避難を行う必要があります。

南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が発表された場合は、事前の避難は伴いませんが、日頃からの地震への備えの再確認に加え、地震が発生したらすぐに避難できる準備をしましょう。

④南海トラフ地震臨時情報(調査終了)が発表された場合は、地震の発生に注意しながら通常の生活を行いましょう。ただし、大規模地震発生の可能性がなくなったわけではないことに留意しておきましょう。