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明日香座 平成25年度 第5回開催

【明日香座とは・・・】

村民みなさんと村長・役場職員が車座になって話し合い、ご意見やご提案を頂き、村政に反映し、皆さんと協働で村づくりを進めるための集会を『明日香座』と称して開催させて頂くものです。

 

第5回開催

日時:平成25年 4月14日(日) 午後7時から午後9時
場所:中央公民館別館(旧阪合幼稚園)
件名:明日香座
出席者

  • 村民18名
    檜前緑台大字(6名)、檜前緑が丘大字(3名)、南平田大字(9名)
  • 村8名
    森川村長、福田副村長、田中教育長、脇田企画政策課長、
    浦野企画政策課長補佐、山崎調整員、梅谷地域づくり課長補佐、 福井調整員

 

質疑応答

生活環境整備

質問現在、周遊バスの利用人数は年間13000人位で、循環バスと周遊バスを合わせて奈良交通に約3000万円の赤字補填をしていると聞いた。年間3000万円の予算があれば、村で一台専用の小さい車を購入し、人を雇い、買い物や病院に行くときに実費だけもらって定時に送迎するほうがいいし、空席だらけのバスを無くすことができる。その利用実態を見直し、無駄の無いようにしてほしい。(南平田 男性)

 

回答バスは、観光系と生活系の2つがあり、効率的にしたいと思っている。生活系は、小型のバスで運行頻度を多くし、利用者の要求に対応できるような仕組みにできるかどうかがポイントである。住民が高齢化し、免許証を返還する世代が増加している。コミュニティバスを含む交通インフラをもう一度考え直していく時期だと考えている。(村長)

 

質問現在の周遊バス(赤かめ)や循環バス(金かめ)を導入した目的や経過を伺いたい。(南平田 男性)

 

 

 

回答金かめバスは村内の生活者のためのもので、赤かめバスは観光客のためのものである。赤かめバスは、休日の昼間の時間帯は、30分に一本は確保できるようにしているが、一般的にバスを待てる時間は15分程度であり、であるので30分では運行密度が低い。昨年、観光実態や人の動きを調べた。動線をはっきり決めた上でバスを走らせる必要がある。数年後、雷の丘から橿原神宮前駅までの県道橿原神宮東口停車場飛鳥線が開通するため、今後、バス路線も変わってくるので、抜本的に見直す時期に来ている。山間地域は、通院などの生活のための足としてコミュニティバスを導入したが、今のバスの運行形態では不便だということでなかなか利用されていない。(村長)

医療

質問医療も訪問医療の方向へと目指すべきではないか。山間に住んでいる人は、そこに住み続けたいと考えている。街に行く回数が少なく、住民福祉の視点から見ると、循環バスよりも福祉サービスを充実すべきではないか。(南平田 男性)

 

回答今後の医療の方向として、在宅医療・介護の制度を整える必要がある。国民健康保険診療所などの公的サービスとしての医療の部分を確保することで在宅医療も進むのでは。予防医療に関しては、AKPのような具体的な手段を講じなければ医療費が増えつづける。生活の実態に合わせて予防医療も行い、幸せに暮らせる仕組みを用意したい。(村長)

教育

質問最近の子どもは権利ばかりを主張し、家や親のことを考えたり、感謝することが少なくなった。明日香村でも中学2年生くらいを対象に「少年式」といったものを実施し、日本の精神性といったものを身につけるようにしてほしい。(緑台 男性)

 

回答「少年式」は、自ら志を立てることで少年が変わってくるという教育的効果があるとされ、各地で取り組まれている。今、子どもたちの規範意識を育てる必要性を感じている。去年、小学4・5・6年の45名が、福祉センターで2泊3日の通学合宿を初めて行った。最初は挨拶やありがとうを言えなかった子どもたちが、お手伝いの大人に注意され、2泊3日の間に徐々に言えるようになった。そのようなことを教えていく機会が大事である。挨拶運動も、最初は挨拶を言える子が4割くらいだったのが、今は、7割くらいの子が言えるようになった。立志式・少年式といった形をとるかはともかく、規範意識や道徳観を育てることは大事だと痛感しているので、いろいろな形で進めていきたい。(教育長)

 

質問明日香村の図書館は2階にある狭い部屋で、図書館と言うよりも図書室というべき施設。無料の公共施設として、図書館で本を読むことを楽しみにしている人もいるが、一般書の蔵書が少ないうえ、読む部屋と学習する部屋が一緒になっているなどの施設の問題から、近所でも村ではなく他市町村の図書館を利用している人もいる。明日香村の図書館について、今後どのような展望をもっているのか。(緑台 女性)

 

回答村内では飛鳥の古代史や万葉集に関する書籍が、県・村の施設に分散して蔵書されていることが課題。また、子どもたちが利用しやすい施設であるかどうかも図書館の果たすべき点からは大きい。ただ、一貫教育の視点で施設整備と絡めながら、学校の図書室と公民館の図書室のあり方も総合的に整理していく必要がある。今の段階では、小学生全員に図書室を利用できるカードを配布した。広報にも図書室の情報を載せるなどしながら進めていきたい。(教育長)

景観


質問明日香は国の始まりというが、具体的に見えるものがなく、可視化ついてどう考えているのか。また、耕作放棄地や明日香にそぐわない建築物、飛鳥駅の南側にあるタンクやバラックといった産業廃棄物など、景観を乱しているものが様々ある。緑台・緑が丘・南平田の住宅では建て替えの時期を迎えるが、屋根を瓦ではなく、ソーラーパネルを設置できる地域があってもよいのではないか。そうすることで、20代・30代の若い世代が入ってきやすくなると思う。(緑台 男性)

 

回答景観については、役場自体が景観阻害要因だと指摘されたことがある。ただ、村民へのサービスが優先するため、役場の建物の建て替えは一番最後になるものと考えている。ソーラーパネルは、歴史的風土特別保存地区・一種風致地区の地域は禁止である。パネルには瓦の形をしたものや薄型の商品もあるが、今のところ光る(反射する)ため禁止されている。(村長)

 

質問世界遺産登録に向けて、24時間電気がついているコンビニは何とかならないのか。高野山などでは努力している。(緑台 男性)

 

 

回答コンビニ自体は否定しない。村内のコンビニは瓦屋根をつけている。ドイツのロマンティック街道にもコンビニと似た店があるが、そこは緑で覆ってしまい街道の入り口から見えないようにしている。景観は建築物の外見の見え方の問題で、ヨーロッパの景観が優れているのは、外観は壊さずに中は住みやすくするという考えが根付いているためである。今後、何らかの改善の努力はしていきたい。(村長)

観光

質問富本銭は明日香村の宝である。富本銭の実物を見に来る人は多く、出土した遺跡を見に来る人が少ないと考えているのならば、重要なことが逆転してしまっているのでは。(檜前 男性)

 

 

回答「飛鳥古京を守る議員連盟」という明日香村を応援して下さる国会議員の団体があり、可視化について、4つのお願いをした。1つは飛鳥京跡苑池の露出展示。2つ目は飛鳥浄御原宮の復元。3つ目は高松塚古墳の壁画について、古墳壁画館をつくり、施設で管理しながら展示してもらいたい。4つ目に世界遺産登録の実現。また、可視化するための一つの提案として、木簡・石像物・富本銭・古代ガラスなどの本物を見ることができる場所をつくることがある。(村長)

文化財

質問高松塚古墳の壁画はカビ落としだけを行っているが、カビ以外にも酸化劣化が非常に激しく、このままでは、色が消失する。村としても、日本国民にとっても、あの壁画は、非常に知名度の高いもので子孫に残すべき宝であるから、100年後・200年後に残るような対策を行ってほしい。見せながら保存するというのであれば、アクリルのケースに入れて窒素をいれたらよい。考古学の方では、酸化劣化の保存の観点よりも、展示活用に力点があるのではないか。(南平田 男性)

 

回答高松塚古墳の壁画は、カビを10年かけて落とし、その後古墳の中に戻す計画がある。劣化要因の1つとして、酸化もあるが、他に紫外線などがある。文化庁には、村の財産として保存管理と活用の両方を行える手法を要求していく。文化財は、将来まで、できるだけ多くの人に保存しながら見てもらえるようにすることが不可欠であるので、活用・保存に関する仕組みをつくるべきである。(村長)

世界遺産

質問明日香村は世界遺産登録を目指しているが、住民としてどのような意識を持ち、どのような勉強をすべきか。また、啓発するような取り組みを集落単位で行うのはどうか。(緑台 男性)

 

 

回答明日香村の世界遺産の構成資産は、村民にとって国内外に誇るべきものであると認識してもらうことに尽きる。明日香学を学んだ子どもは、地域に対する思いがかなり強い。もっと連続して学べば一層明日香について知識を持ち、いろんな発言をできる子が増えるのではないか。また、教育旅行の受け入れも一つの手段である。東京やアジアの子どもたちを受け入れる際、自らが明日香のことを知らなければ教えてあげることができない。受け入れをしている人は勉強もしている。このようなきっかけになる取り組みを提唱していきたい。(村長)

その他

質問「明日香まるごと博物館」という名称を考え直してほしい。“博物館”では何か骨董品を並べているようなイメージで、発展性がないように感じる。将来の日本の行く末を見るような名称と計画にしてほしい。(緑台 男性)

 

 

回答明日香村全村博物館という表現が収蔵庫をイメージさせるのであれば、もっと良い単語に切り替えることも一つだと思います。(村長)

 

 

その他のご意見 
  • 明日香の玄関口の「飛鳥駅」前の高取川がゴミでいっぱい。飛鳥川は掃除などされるが、高取川や檜前川、平田川はゴミで汚い。御園への県道沿いのプランター何も植えられずに放っておくなら撤去したら良い。観光客が多くなるとゴミにも多くなるとおもう。(南平田 女性)
  • 村全体を「まるごと博物館」的発想ではなく、明日香村から今後の未来を開くという気概で動的なネーミング「再生・日本明日香村」、「古代から未来まほろばへの飛鳥」など「少年式・立志式」的な公式行事を早く立ち上げていただきたい。子どもに早くから大人の自覚を促すことは焦眉の急! 観光客は明日香を訪れて、心の安らぎ、郷土愛、祖国愛に目覚める様な村を目指していただきたい。具体化には、相当の努力と知恵と汗が必要ですが。(緑台 男性)
  • 明日香座での補足として、紫外線による壁画劣化は絵画などでは非常に大きいが、それは光線が空気中の酸素及び壁画塗料の科学的活性化エネルギーを高め、酸化が進むためと考えられます。しかし、紫外線を制限して、壁画を観察するのは困難です。一方、高濃度窒素ガスにより酸素濃度をきわめて低くすると、ほとんど完全に酸化劣化を抑えることができます。かつ、窒素ガスは無色透明なので壁画の観察もできます。日本・明日香の宝である世界的な文化遺産、国宝高松塚古墳壁画館を数百年後の後生に立派に残すために、村として、保存運動を進めていただきたい。(南平田 男性)
  • 農作業中にボランティアガイドに「檜前川」の場所を尋ねられた。持っておられた地図は「わくわくマップ」でその地図では檜前川の所在はわからなかった。正しい縮尺と地形(国土地理院の地図)の上に飛鳥の歴史的遺構を記した「ウォーキングミュージアム」を訪ねる観光地図を作成し、ビジター自らが楽しんで歩けるようにしてあげたい。(南平田 男性)

 

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