明日香村

お問い合わせ窓口:明日香村役場

0744-54-2001

竹田遺跡発掘調査状況 2007.11.2

竹田遺跡は飛鳥寺の北面大垣を東へ約200mの距離にあたり、現在の八釣集落西側の狭小な丘陵部南側に所在します。近辺には、南に飛鳥坐神社、北西に中世山城である飛鳥城があり、南東の大字小原には藤原鎌足公誕生地・大伴夫人之墓などがあります。飛鳥寺の北面大垣はそのまま東へと進み、八釣集落ひいては桜井市高家古墳群方面へと続く道となり、竹田道と呼ばれていたことが、小字名「竹田道ヨリ北」より窺い知れます。

『万葉集』によると、巻三-262首に「矢釣山」を詠った歌があり、これは柿本人麿が天武天皇と藤原夫人(ぶにん・おほとじ)五百重娘(いほへのいらつめ)との間に生まれた新田部皇子にあてた歌とされています。このことから、新田部皇子の邸宅が、現在の八釣集落近辺に所在した可能性が指摘されていました。
村教育委員会では、2006-4次調査として竹田遺跡の範囲確認調査を行い、7世紀後半を中心とした掘立柱建物群や平安時代の掘立柱建物などを確認しました。これら飛鳥時代の建物群の中には、比較的大形の柱穴をもつ建物があったことから、これらが皇族や高位高官などの邸宅である可能性が考えられます。2006-11次調査でも、同じく7世紀後半以降の掘立柱建物や、平安時代以降の掘立柱建物などを検出しています。今回の調査では、前回調査区の南西側に調査区を2カ所設け、調査を行っています。
今回の調査においても、飛鳥時代後半以降になる建物群の一部が確認されつつあります。このことから、前回の調査地よりもさらに西側に遺跡が広がっている様子がわかってきました。今後の調査の進捗により、詳細が明らかになることが期待されます。また、これらの成果については、今後、現地見学会・説明会や、報告会などで報告したいと考えています。

奈良県 明日香村公式ホームページ

〒634-0142 奈良県高市郡明日香村大字橘21番地 (Google Maps

FAX:0744-54-2440

開庁時間

月曜日~金曜日 8:30~17:15
※土・日・祝及び12月29日から1月3日は除く

画像及び文章等の無断転載、使用はご遠慮ください。

Copyright © 明日香村, All Right Reserved.
ページのトップへ