明日香村

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指定文化財
【34】 塑造如意輪観音坐像 (国指定重要文化財(彫刻))
名称 塑造如意輪観音坐像
所在地 明日香村岡806番地
種別 重要文化財/彫刻
指定年月日 明治34年8月2日
管理者 岡寺

 

塑造 彩色 像高458.2cm

本像は、普通儀軌に説くところの像様と異なるが、「十巻抄」巻六には、大和龍蓋寺(岡寺)の丈六如意輪像は、古い二臂如意輪観音の像様で、左足を垂下している、とあるから、もとは半跏像であったかと思われる。本像は日本最大の塑像で、体部以下に後世の補修が多く、造形にしまりが欠けるとは言え、その頭部には、天平彫刻の気宇雄大な表現が見られる。頭上に高く太い宝髻を結び、眼を伏せずにまっすぐ前方を見すえ、厚い唇を固くとじた面相には、威厳がある。本像の造立時期は明らかでないが、「寺門高僧記」には、弓削道鏡(?-773)が願主となって造立した、との記載もあるので、奈良時代後期の造立が推定される。

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