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指定文化財
【37】 木造聖徳太子坐像 (国指定重要文化財(彫刻))
名称 木造聖徳太子坐像
所在地 明日香村橘532番地
種別 重要文化財/彫刻
指定年月日 明治42年9月21日
管理者 橘寺

 

木造 彩色 像高55.1cm

橘寺は、聖徳太子生誕の地と伝え、また推古天皇の14年(606)、太子が天皇に勝鬘経を講義された所として名高い。本像は、この故事に基づいて造られたもので、袍の上に袈裟を着し、天皇のために経を説く姿をあらわしたものである。像は樟材の寄木造りで、玉眼を嵌入し、布貼り・漆下地に彩色を施している。構造は、頭部を耳前で前後矧ぎとし、首柄で体部に挿し込み、体部は、前後に左右二材、背面に一材を寄せ、両袖・両手先を矧ぎつけ、膝部は一材を矧いでいる。本像の膝裏に次のような墨書銘がある。「筆者湛恵明通/大佛所/椿井舜慶法橋作也/永正十二年十二月廿二日」椿井仏師舜慶は、16世紀初期を中心に活動した仏師で、その作品としては、本像のほか、当寺の薬師如来坐像、文亀2年(1502)銘の慈明寺十一面観音立像などが知られている。

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