明日香村

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指定文化財
【50】 檜隈寺跡(国指定史跡)
名称 檜隈寺跡
所在地 明日香村大字桧前
面積 7,611平方メートル
指定年月日 平成15年3月25日

古代檜隈と呼ばれていた地域に所在する寺院址。出土瓦、講堂の瓦積基壇と呼ばれる築造技術などから、渡来系氏族である倭漢氏の氏寺であることが指摘されてきた。境内地には、於美阿志神社がある。於美阿志という社名は、倭漢氏の祖とされる阿知使主(あちのおみ)からきており、関係の深さを物語っていよう。これまでの発掘調査では、金堂・講堂・塔・中門・回廊などが確認された。伽藍配置は特異なもので、他に例をみない。南北に配置された金堂と講堂に回廊がそれぞれ取り付く。西面する中門から南へ伸びた回廊が東へ折れ金堂に、回廊はさらに金堂東側から東へと伸び、北へ折れ、塔の東側を通る。西へ折れた回廊は講堂に取り付き、講堂西側から西へ伸び、そのまま南へと折れて中門北側で収束していた。史料からは七世紀後半に金堂、七世紀末には塔・講堂が造立されたことをうかがい知ることができる。金堂の調査では、輻線文をもつ複弁八弁蓮華文軒丸瓦と三重弧文軒平瓦とを組み合わせた瓦の出土が多く、講堂では、藤原宮使用の軒瓦に類似した瓦の出土が多い。出土瓦の年代から、創建が七世紀初頭まで遡る可能性を指摘できる。

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