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セアカゴケグモは、人に対し積極的に攻撃してくることはありませんが、かまれるとまれに全身に痛みや吐き気などの症状が出て重症になるケースがありますので注意してください。 セアカゴケグモはもともと日本にはいないクモでしたが、平成7年に大阪府などで発見されました。港湾地域で多く発見されたことから、外国から運ばれてくる荷物について日本に入ってきたと考えられています。 最近では村内各所で発見されています。
メスは0.8~1センチメートル(脚を広げると約3センチメートル)、オスはずっと小さく0.3~0.5センチメートルです。
姿は普通の小さなクモです。メスの色は真っ黒ですが、大きな特徴として腹部中央に真っ赤な目立つ模様があります。オスや小さい個体は腹部に白いまだら模様があります。
春から秋に多く見られ、冬は冬眠に入るため見ることは少なくなります。お墓のすき間や供物台の下、土手の排水パイプの中、みぞのグレーチングや鉄板の下など、雨のあまりかからない人工的な狭い場所に多くいますが、まれに生け垣の中などにもいます。 大部分は地面から数十センチメートル以内の低い場所にいますが、2階のベランダにいた例も知られています。
排水パイプやグレーチングの下などの生息場所に、糸で形のはっきりしないぐしゃぐしゃとした巣を作ります。活動期には獲物を捕まえるために、巣の中心部からかなり張り出すように糸を張りめぐらせます。
糸の強さはクモの中ではかなり強く、他のクモに比べてさわると丈夫な感じがします。このため、大きな虫でも捕まってしまうことがあります。また巣の中央部には枯れ葉などゴミをつけてカムフラージュするとともに、卵の入った丸い卵のうをいくつもつけていることがあります。一つの巣に大きなメスが1匹いますが、いっしょに小さなオスが1~数匹いることがあります。
注意が必要なのは大きく毒の量が多いメスです。おとなしいクモですので人に対し、積極的に攻撃してくることはありませんが、例えばみぞの鉄板を持ち上げるときなどにあやまってつかんでしまうと、かまれてしまう可能性があります。
また、屋外に置きっぱなしの履き物に入っている場合があり、履いたときにかまれたケースもあります。
かまれるとかなりの痛みがあります。普通はかまれた周辺が痛いだけですが、まれに全身に痛みや吐き気などの症状が出て重症になるケースが報告されているので念のため病院で診てもらってください。 とくに乳幼児や高齢者では重症になりやすいといわれていますので、注意してください。
一般的なスプレー式殺虫剤で駆除できます。動きは速くありませんので、棒などで巣ごとからめとってクモを出し、踏みつぶしてもよいでしょう。とくに卵のうは母グモの糸で守られていて、中の卵まで殺虫剤が浸透しにくいので、殺虫剤をかけた後でも踏みつぶしておいたほうがよいと思われます。よく似た無害なクモもいるので、腹部の真っ赤な模様を目印にしてください。 一度発見された場所で作業を行う場合は、念のため軍手などをはめることをおすすめします。セアカゴケグモが巣を作りそうな地面に近くて狭くなっている場所には注意したり、屋外に履き物を置きっぱなしにしたりしないようにしましょう。
村では私有地での駆除は行っていません。各私有地管理者において駆除してください。 ※セアカゴケグモは法律(外来生物法)により飼育や生きたままの持ち運びが禁止されています。意図的に生かしたまま他の場所に持っていくことの無いようにお願いいたします(違反者には罰則規定があります)。殺したものを持ち運ぶことは問題ありません。
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