トップページ > 広報 > ビレッジレポート > 【ビレッジレポート】新発見!新たな古墳か? 小山田遺跡の現地説明会
ビレッジレポート

新発見!新たな古墳か? 小山田遺跡の現地説明会

1月18日(日)、明日香村川原の小山田遺跡で発掘調査現場の現地説明会が行われました。場所は、甘樫丘の最も南側で、丘陵の先端部分に当たる明日香養護学校の敷地内です。この場所は、終末期古墳の一つである橿原市菖蒲池古墳から東へ約100mの距離にあたります。説明会は、奈良県立橿原考古学研究所が行いました。

当日は多くの方が朝早くから並ばれたため、開始時刻を1時間繰り上げ、午前9時から開始されました。
新規に確認された貼石遺構は、東西方向で直線的に続く長さ50m以上の貼石です。幅約3.9m、深さ約1.5m。横断面の形は逆台形となっています。北側の斜面には、人の頭ほどもある花崗岩を貼り、底には拳くらいの大きさの石を敷いていました(写真1)。南側斜面には宇陀地域から運び込まれた室生安山岩(いわゆる榛原石)や吉野川流域でとれる結晶片岩(緑泥片岩)の板石(写真2)を階段状に平積みしています。このような遺構は、これまでみつかっている飛鳥時代の遺構としては類例がありません。北側と底の石材は、ほぼ原位置をとどめていましたが、南側の石積みは崩れた部分が多くみられました。構築方法は、地山を人為的に成形し土を盛り、その上に石材をのせます。遺物のほとんどは遺構が廃絶した後に埋まった土の上方から出土しました。古墳時代後期から藤原宮期の土師器、須恵器が主な遺物です。
現地説明会で公開された遺構は、長さ50m以上にわたって直線的に伸びており、周辺の地割を参考にすると、一辺80mに及ぶ方形の大規模遺構になる可能性があるようです。遺構の性格は、飛鳥時代の大型古墳の掘割の一部になる可能性が高いでしょう。この場合、石舞台古墳を上回る規模を誇り、古墳時代後・終末期では最大規模となります。今後さらなる周辺での調査が期待されるところです。


このページのトップに戻る